控訴審
第13回 口頭弁論イラスト
※これまでにも裁判所紹介の折に、裁判官の氏名を教えてという要望が来ていました。今回からイラスト上にご紹介させていただきます。
※当日の法廷掲示板に掲載されたものを、ご紹介しています。



●開廷前●
午後1:45

廊下に係の方が待機しています。原告入廷の許可をいただきました。
既に川人弁護士が法律事務所の方と入廷して準備しています。(想定外。かなりびっくりしました)
廷吏の方も書記官の方も中で準備中です。

午後 1:46 傍聴者、最初の2人入廷。廊下も騒がしくなってきました。
午後 1:47 大森弁護士、入廷。
午後 1:50 島田弁護士、入廷。
午後 1:54 被告側代理人、複数入廷。
イラスト
【係の方】
ドアの外側で管理して下さっている方をスケッチしてもらいました。
傍聴抽選に当たった人達が一度に増えてきました。係の方がいてくださるので
傍聴の権利の出来た人も出来なかった人も落ち着けると思います。「(管理の人が)いなかったら当たらなくてもサッと入っちゃうよね」と言う声がしました。正直そうでしょう、と思います。
大人の世界であっても、約束と管理は一対だと感じます。
午後 1:55

係の方「裁判所からお知らせ致します。審理の最中に携帯電話がなりますと審理の妨げになります。電源をお切り下さい」

午後 1:56 携帯電話のお知らせ終了直後に、山下弁護士、入廷。
午後 1:58〜1:59 ひとしきり人の動きが止まり、静寂。かすかに書類をめくる音、身支度するかすかな衣擦れの音、遠慮がちな咳、・・・。
(時間を非常に意識する瞬間です)
午後 1:59 ニコン代理人(最後の1人)、入廷。

●開廷●

午後 2:00 正面のドアが開いて、裁判官3人の入廷です。

【廷吏】

「起立を願います」「平成17年(ネ)第2265損害賠償請求控訴事件」「第一審原告、上段さん、川人代理人。第一審被告 河本代理人、粕谷代理人」
― 礼! ―



【都築弘 裁判長】

「多方面の検討もありますが、一つの方面から再検討をしていきます。」
証拠調べが始まりました。原告からは第17準備書面、第18準備書面。ニコンからは第7準備書面、第8準備書面、第9準備書面。アテストからは第10準備書面。
引き続き、書証。意見をその都度聞きながら進行していきます。
いつも思いますが、この方式はとても分かり易くて毎回助かっています。
原告から甲191、甲192、証拠説明書。ニコンから乙131、乙132、証拠説明書。



【園部秀穂 右陪席裁判官】

傍聴席から見ると、向かって左側の裁判官になります。



【小海隆則 左陪席裁判官】

傍聴席から見ると、向かって右側の裁判官になります。


審理はまだまだ続きます。
互いの主張は、最後に口頭で説明するよう話がありました。
裁判長が、現段階では他に主張がないことを確認しました。
証人について撤回するかどうか、確認がありました。
ニコンも原告も証人要請していた件を撤回しました。

アテストのみ、勇士の父の証人要請を撤回しません。



【都築弘 裁判長と書記官】

裁判長は上壇に、書記官はその下に位置してお仕事をして下さっています。
アテストが今回も証人要請の撤回をしなかったので、裁判長が理由を聞きました。

午後2:08から、勇士の父の証人要請に関して裁判官の合議が始まりました。別室で合議しているので808法廷は静寂のまま待ちました。

結果、勇士の父の証人採用が決まりました。
次回は証人尋問の件で、『進行協議期日』(非公開)と言い渡されましたが、日時の調整がつかず、「開催日時未定」のまま閉廷となりました。

後日、進行協議期日は無くなり、東京高裁808法廷での口頭弁論が決定されました。




●報告会●

弁護士会館は今日はゆったり2部屋を確保できました。
債務不履行責任(安全配慮義務違反)、不法行為責任(注意義務違反)、の件について説明がありました。前者が主位的請求、後者が副位的請求になります。
債務不履行責任、不法行為責任について直接採用ではないニコンの責任に関して、質問が出ました。

医証についても、意見が出ました。
企業は検診をやらずに、労働者の健康悪化に医証なしと述べるのが通るなら、とんでもないことになる。

どの方々にも強く疑問として残ったものは、なぜ今の段階で勇士の父に証人尋問なのか、という点でした。

今回、勇士の父は『裁判所の呼び出し』です。
これに対して、こちらで探して責任をもって連れてくることを『同行』というそうです。地裁での証人尋問は大抵この形(同行)で来ていただきました。